4.Webデザイン

PROJECT

デザインコンセプト定義

このステップでは、いきなりWebサイトのデザイン制作に着手するのではなく、その上流となる「デザインコンセプト」を定義していきます。
デザインコンセプトとは、Webサイトの目的や成果から逆算し、誰に対してどのようなデザインでコンテンツを届けるのが良いかを考えるステップです。

例えば、今回のWebサイトのターゲットとなるユーザーが、50歳以上の男性なのであれば、ド派手なデザインよりも落ち着いた印象のデザインの方が受け入れられるかもしれません。
また、場合によっては、文字のサイズにも気を配る必要もあるかもしれません。

このように、ターゲットや届けたいコンテンツ次第で、デザインの方向性は大きく変わります。
このステップでは、マーケティング調査内容にも目を通しながら、どのようなデザインコンセプトで進めていくかを決定します。

要件定義書の確認

「2.戦略設計・要件定義」のステップで作成した要件定義書の確認を行います。
要件定義書には、以下の点が記載されています。

  • 基本仕様
  • 機能要件
  • 技術要件
  • マーケティング戦略
  • 制作予定のコンテンツリスト
  • Webサイトのディレクトリ構造
  • 決定版のスケジュール
  • 連携サービス
  • SEO対策の方針

これらを元に、デザインコンセプトを作成していく場合どのような点に配慮するべきかを明らかにします。

担当者:Webデザイナー
工数:1h

お客様側で発生するタスク:なし

参考サイトの調査とピックアップ

要件定義書の内容を元に、今回制作するデザインのコンセプトに近い参考サイトを調査し、ピックアップします。

完全に0からWebデザインを作ってお客様へ確認を行なってしまうと、方針に合わないデザインだった場合、一から作り直しになってしまいます。
作り直しが発生するということは、それだけ工数を消費してしまい、費用が嵩んでしまいます。

また、お客様によるデザイン確認の手間も発生するため、Webデザインの参考サイトをいくつかピックアップし、お客様との間で認識のズレがないようにプロジェクトを進めてまいります。

担当者:Webデザイナー
工数:1h〜3h

お客様側で発生するタスク:なし(必要に応じて方向性の確認依頼)

色彩設計

Webサイトの見栄えにも直結する色彩を設計するステップです。
特に、色彩は見ている人に与える印象をコントロールできます。
以下は色ごとに与える印象の代表例です。

情熱、エネルギー、愛、力、危険
平和、冷静、信頼、安定、知識、寂しさ
明るさ、喜び、活力、創造性、警戒、危険
自然、成長、健康、平和、希望、嫉妬
ピンク 可愛さ、優しさ、愛情、浪費、ロマンス、女性らしさ
ロイヤルティ、神秘、豪華、創造性、宗教的、個性
純粋さ、清潔さ、平和、無垢、シンプル、新たな始まり

一つだけ例を挙げると、赤色は力強さを印象付けますが、使い方次第では「危険」「リスク」などの印象を植え付けてしまいます。
そのため、赤を使うにしても、どのような色と組み合わせてどこに使うのかが重要となります。

色彩設計では、上記のような点を意識しながら、Webデザインの中でも重要なメインカラー・サブカラーを決定していきます。

Webデザイナー
工数:3h〜5h

お客様側で発生するタスク:なし

タイポグラフィ、Webフォント検討

タイポグラフィとは、文字やテキスト自体のデザインや配置に関わる要素のことを指します。
該当する項目としては、文字のフォントやサイズ、行間、行長、配置などになり、これらを適切に組み合わせることで、読みやすさや情報の伝達効果を向上させることができます。
Webサイトにおけるタイポグラフィを設計する場合、以下のような点を考慮します。

  • 戦略に合ったフォントイメージかどうか
  • フォント同士の組み合わせは相性が良いか
  • フォントのサイズは読みやすいか
  • 行間は詰まり過ぎていないか
  • 利用するフォントカラーの種類は適切か
  • 太字にした時のウエイトは見やすいか

例えば、上記のうち「行間は詰まり過ぎていないか」については、見落としがちな項目です。
基本的にWebサイトの訪問者は、まずぱっと見で全体を閲覧し、瞬間的に読みやすそうだなと感じたら本文を具体的に読み始めます。

その際、行間が詰まった文章は、なんとなく読みづらさを感じてしまい、本文を読んでもらえません。

改行前

改行後

タイポグラフィの設計段階では、ただ単にどのようなフォントを利用するかだけでなく、このような点も考慮して進めます。

担当者:Webデザイナー
工数:2h

お客様側で発生するタスク:なし

画像、イラストレーション検討

続いて、Webサイト内で利用する画像やイラストレーションのコンセプトについても検討します。
Webサイトの中で利用する画像(写真やロゴ)については、お客様にご用意いただくものもあります。

しかしそれ以外にも、説明を補足するための図解やイメージ画像なども差し込む必要があります。
もし、そのような画像を利用する場合、Webサイトでターゲットとするユーザー像に合ったものを選ぶ必要があるのです。

このステップでは、よりWebサイトの訪問者の方が違和感なく、コンテンツに対して魅力を感じてもらえるよう、画像やイラストレーションの検討をします。

担当者:Webデザイナー
工数:5h

お客様側で発生するタスク:なし

フォーマットデザイン作成

色彩設計や画像・イラストレーション、タイポグラフィの設計が完了したら、フォーマットデザインを作成します。
フォーマットデザインとは、これからWebサイトのデザインを作成していくにあたり、指針となるデザイン資料のことです。

この資料があることで、例えばお客様にとっても今後どのような方針でデザインが行われるかが把握でき、きちんと意に沿ったものになっているかを判断することが可能です。
また、当社内においても、一つのプロジェクトに複数のWebデザイナーが参画する場合、資料があることでデザインのトーン&マナーを揃えることができます。

担当者:Webデザイナー
工数:10h

お客様側で発生するタスク:なし

【ご確認】レビューと素材のご提供

当社側で作成したデザインフォーマットをお客様に提出し、確認とレビューを行なっていただきます。
また、確認後とくに問題がなければ、Webサイトのページごとのデザイン制作に進みます。

※この時点で、当社よりお客様に対し「提供していただきたい画像素材のリスト」をお渡しさせていただきます。
そのリストを参考に、画像素材のご提供をお願いいたします。
画像素材が出揃う前でもデザイン作成は進められますが、仮の画像を利用することになりますので、お早めにご提供いただけますと助かります。

担当者:Webディレクター
工数:1h

お客様側で発生するタスク:デザイン資料のご確認、画像素材などのご提供(目安:10h)

フィードバック対応

お客様にフィードバックしていただいた内容に合わせ、方針から外れない範囲で資料の修正を行います。
再度確認をしていただき、問題がなければ次のステップへ進みます。

担当者:Webディレクター
工数:3h

お客様側で発生するタスク:資料の再確認

デザイン制作

いよいよここから、Webサイトのページごとのデザインを行うステップです。
ここまで様々なヒアリングや調査、設計を行なってきました。
それらを踏まえ、より成果を最大化できるデザイン構築を行います。

共通テンプレートパーツデザイン

最初に制作するデザインは、共通テンプレートです。
共通テンプレートとは、サイト内のあらゆる箇所で共通して利用するパーツのテンプレートのことです。

例えば、以下のようなパーツのデザインは共通で利用するため、最初にまとめてデザインします。

  • グローバルナビ(ヘッダー・フッター)
  • パンくずリスト
  • ボタンなどのCTA(行動喚起の要素)

担当者:Webデザイナー
工数:10h

お客様側で発生するタスク:なし

トップページデザイン

トップページのデザインは、下層のページに比べてインパクトのあるデザインや凝ったデザインを採用することが多いです。
またその点に加え、下層のページへの導線やコーディング時の表示速度なども考慮する必要があります。
そのため、1ページのデザインではありますが、他のページに比べると発生する工数は多めになります。

なお、当社でWebデザインを行う際、全ての工程に2名以上のデザイナーが関わります。
1名以上のデザイナーが制作作業を行い、主任クラスのデザイナーがレビューやフィードバックを行います。
そうすることで、Web制作会社にありがちな「作る人が変わると、クオリティが下がってしまう問題」を解消でき、一定以上の品質を担保することができます。

担当者:Webデザイナー
工数:24h(スマホ版含む)

お客様側で発生するタスク:なし

主要ページ デザイン

トップページは「指名検索」「顕在化したキーワード」からの流入が行われるという特徴があります。

一方、下層ページは「情報収集系のキーワード」「課題が顕在化していないキーワード」からの流入が多いです。
そのため、サービスについてのPRや派手めなデザインよりも、しっかりと役立つコンテンツを届けるデザインにフォーカスする必要があります。

このステップでは、上記の点を意識しながら、複数のデザイナーがページのデザイン作成を行います。

担当者:Webデザイナー
工数:16h*ページ数(スマホ版含む)

お客様側で発生するタスク:なし

その他の下層ページデザイン

主要ページ以外の下層ページをデザインするステップです。
このステップで該当するページは、情報量が少ないため、1ページあたりの工数としては少なめです。

担当者:Webデザイナー
工数:18h*ページ数(スマホ版含む)

お客様側で発生するタスク:なし

抜け漏れの確認

ここまでに作成したWebページのデザインの確認を行うステップです。
抜け漏れだけでなく、以下のような観点で多角的にチェックします。

  • マーケティング的な観点
    • 最も伝えたいマーケティングメッセージはファーストビューで伝わるか
    • 本文を全て読まずとも見出しだけでメッセージは伝わるか
    • お問い合わせや資料請求ページへの導線は明確で強調されているか
    • お問い合わせや資料請求ページにの離脱要素は省かれているか
  • ユーザービリティ的な観点
    • ボタンやリンクなどは、クリックできそうだと思えるデザインか
    • テーブル(表)はスマホ表示でも見やすいか
    • 文章を読むのにストレスはかからないか
    • 画像は粗くないか、視認性は確保されているか
    • 情報を誤認識させるようなインターフェイスになっていないか
  • 作業的な観点
    • ワイヤーフレームや原稿からの流し込みは正確か(最後の「。」などが抜けていないか、抜けている行はないか)
    • 全てのページのデザインは終えているか
    • 抜け漏れを修正するのに、納期は動かす必要があるか

上記は確認する項目の一部です。
一通りデザインの確認が終えたら、お客様にデザインの確認を依頼させていただきます。

Webディレクター、Webデザイナー、マーケター
工数:0.5h〜1h*ページ数

お客様側で発生するタスク:なし

【ご確認】レビュー・フィードバック

Webサイトにおける、重複を除いた全ページのデザイン完了後、デザインデータをお客様に共有させていただきます。
そのデータを確認し、フィードバックをしていただきます。

ここまでのステップで、文言や配置の方針についてはOKをもらっていますので、基本的にはデザインに関するフィードバックのみの対応となります。

もし、修正するべき点がありましたら、その点については修正をさせていただきます。
特に問題がなければ、次のステップ「開発・テスト」へ進みます。

担当者:Webディレクター
工数:なし

お客様側で発生するタスク:デザインの確認(目安:0.5h*ページ数)

フィードバック対応

デザインに関して、お客様からのフィードバックに対応するステップです。
基本的には修正回数は1回までとなります。

当社側でフィードバック内容を反映したデザインデータの作成が完了しましたら、再度お客様に確認していただきます。
そこで問題がなければ、開発へと進みます。

担当者:Webディレクター、Webデザイナー
工数:1h〜3h*ページ数

お客様側で発生するタスク:最終確認

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