6.本番化とその後の運用

PROJECT

公開手順書の作成・共有

公開手順書の作成・共有は、Web制作プロジェクトにおいて、新しいWebサイトデータを実際に運用環境に導入する手順を文書化し、関係各所と共有する作業のことです。
公開前に必要な準備や手続き、リリース手順、バックアップ方法、テストの実施などを明確に記載する必要があり、これが抜けていると深刻なエラーを引き起こす原因となります。

この作業を徹底することにより、公開時の不具合や混乱を防止し、スムーズにWebサイトの公開と運用が実現できます。
関係各所が同じ情報を共有し、円滑なコミュニケーションを図るため必須の作業となります。

公開タイムテーブル作成

公開タイムテーブル作成とは、Web制作プロジェクトにおいて新しいサイトのデータを本番環境に公開するためのスケジュールを作成する作業のことです。 一般的な言い方だと「スケジュール管理」に近い作業となります。
公開にはテスト、リリース、データ移行、ユーザートレーニングなど多くのタスクが含まれますが、公開タイムテーブルでは、各作業の順序と所要時間を詳細に計画します。

リスクを最大限、考慮し現実的なスケジュールを立てます。
公開時のトラブルや公開遅延のリスクを最小限に抑え、確実に期日までに本番稼働させることが可能となります。

担当者:プロジェクトマネージャー
工数:1h〜2h

お客様側で発生するタスク:当社からの確認への返信対応

担当者緊急連絡先の明記

担当者緊急連絡先の明記は、当社が制作したWebサイトにおいて、公開時に予期せぬ問題や緊急のトラブルが発生した際に、関係者やユーザーが 迅速に連絡を取ることができる連絡先情報を記載することを指します。

この記載事項には一般的に、お客様や当社における担当者の名前、電話番号、メールアドレスなどの連絡先情報が含まれます。

担当者緊急連絡先の明記は、トラブルが発生した際に迅速な対応が可能となるメリットがあり、サイトの信頼性を高める重要なものとなります。

Webサイトがダウンしたりセキュリティ侵害があった場合、ユーザーや利害関係者は、ただちに問題を報告するために、この情報を利用します。 また、法的な問題や重要な情報の漏洩などのリスクにも対応するためにも、適切な担当者緊急連絡先を記載することが重要です。

担当者:プロジェクトマネージャー
工数:0.25h

お客様側で発生するタスク:当社からの確認への返信対応

プレスリリース・SNSシェアの有無の確認

プレスリリースとは、企業や団体が新製品の発表、重要なニュース、イベントの告知などをメディアや一般向けに公式に発信することを言います。

お客様側において、Webサイトがリニューアルしたことをプレスリリース・SNSで発信される場合、その点も踏まえたタイムテーブルを作成します。

プレスリリースの適切な掲載とSNSシェアの促進は、情報の拡散とWebサイトの露出やアクセスを向上させる重要な役割を持ちます。

なお、ここまでのステップで公開手順書が完成しましたら、お客様へ共有させていただきます。

担当者:プロジェクトマネージャー
工数:0.25h

お客様側で発生するタスク:公開手順書の内容確認

公開作業

公開作業は、当社が制作したWebサイトをインターネット上で一般公開するプロセスを指します。
このプロセスは、デザインやコーディング、テストなどの開発作業の後、最終的な成果物をオンライン環境に掲載する重要な段階です。

なお、公開と検索結果に表示されることは別の意味をもち、公開はインターネット上に情報が開示された状態を指し、検索結果に掲載されるというのはGoogleやYahoo!といった検索エンジンに登録されることを意味します。

この違いはよく混同されがちなので、注意が必要です。
検索エンジンはインターネット上から、情報を精査し、自身のブラウザに掲載(インデックス)するため、正確には公開とブラウザでの掲載は別の意味を持ちます。

ブラウザでの掲載のことを専門用語でインデックスといい、公開という言葉とは差別化されています。

公開前データのバックアップ取得

公開前データのバックアップ取得は、当社がWebサイトを正式に公開する前に、重要なデータやコンテンツのコピーを取得するプロセスです。
この手順は、万が一のデータ損失や問題が発生した際に、元の状態を復元するための保険として非常に重要です。

バックアップ取得には、Webサイトのデータベースやメディアファイル、設定ファイルなどの要素が含まれます。

定期的にバックアップを取得することで、制作途中の段階から公開直前までの各バージョンのデータを保持することができます。

バックアップの種類には、完全バックアップと差分バックアップがあります。
完全バックアップはすべてのデータをコピーするもので、差分バックアップは前回のバックアップから変更されたデータだけを保存します。

さらに、Webサーバーとは別の場所にデータを保存することで、物理的な災害やセキュリティ侵害に対する保護を強化します。
公開前データのバックアップ取得は、プロジェクトの安全性と信頼性を確保するために不可欠な作業です。

担当者:フロントエンドエンジニア
工数:5h

お客様側で発生するタスク:なし

basic認証の解除(リニューアルの場合移行作業)

basic認証とは、Webサイトにアクセスする際にユーザー名とパスワードの組み合わせを入力させることで、特定のコンテンツや機能へのアクセスを制限するための手法です。
ここでは、basic認証を取り除く操作を行います。

このステップが完了した時点で、Webサイトは誰でも閲覧できる状態となります。

担当者:フロントエンドエンジニア
工数:2h

お客様側で発生するタスク:なし

動作検証

動作検証とは、作成したWebサイトが、異なるデバイスやブラウザ、画面サイズ、操作環境で適切に動作するかどうかを確認する作業のことです。
異なる環境での動作を確認することにより、ユーザーエクスペリエンスを向上させ、問題やバグを早期に発見・修正することが可能です。

動作検証には、クロスブラウジングテストやデバイスの互換性テスト、ユーザー操作のテストなどが含まれます。
これにより、ユーザーがスムーズにWebサイトやアプリを利用できることを確認し、品質の高い成果物の納品が可能となります。

問い合わせメールアドレスの送受信テスト

Webサイトの問い合わせフォームや連絡先情報が正しく機能し、ユーザーからのお問い合わせが適切に送信され、受信されるかを確認する作業です。
テストを通じて、メール送信の信頼性やフォームの正確性を検証し、ユーザーエクスペリエンスを向上させることができます。

また、問題やエラーを早期に発見し、迅速な修正を行うことで、ユーザーとのコミュニケーションを円滑にすることができます。

担当者:Webディレクター
工数:1h

お客様側で発生するタスク:お問い合わせメールが受信ボックスへ届いているかの確認、お問い合わせメールへの返信

全ページの表示・URL確認

すべてのページでの表示や、リンクの動作を検証します。
また、SEO効果も考慮し、検索エンジンクローラーが全てのページにアクセスできるかどうかも確認します。

正確なURLとスムーズなナビゲーションは、ユーザーの満足度を高め、サイトの信頼性を向上させる重要なステップです。
問題や不備を早期に発見し修正することで、品質の高いWebサイトを提供します。

担当者:Webディレクター、SEO担当者
工数:3h

お客様側で発生するタスク:なし(必要に応じてページの確認をお願いします)

SNSシェアの確認

Webサイトのコンテンツがソーシャルメディア上で適切に表示され、シェアされるかを確認するプロセスです。
適切なメタデータや画像、キャプションが設定され、シェア時に正確な情報が表示されることを確認します。
SNSでのシェアは、Webサイトの露出とアクセスを増やす手段であり、コンテンツの拡散を大きく促進します。

表示の不具合を事前に確認し、コンテンツシェア時に最良の状態でコンテンツが表示されることを確認します。

担当者:Webディレクター
工数:1h

お客様側で発生するタスク:なし

GA・GTMの計測確認

GA(Google Analytics:グーグルアナリティクス)とGTM(Google Tag Manager:グーグルタグマネージャー)の計測確認は、欠かせない作業です。 違いを一言でいうと、GAはサイトの訪問者数や閲覧数などを計測する計測器の役割を持ち、GTMはそういった計測系のツールを一つにまとめてくれるツールです。

一つにまとめるメリットは、タグの管理が容易になることです。
サイト内に複数のタグがある場合だと、管理が煩雑になりうっかり削除してしまうということも起こり得ます。
一方、GTMで一括管理をしていればGTMのタグのみをサイトに入れておくだけでいいため、管理が容易になりタグの管理ミスを防ぐことができます。

さらに詳しく解説すると、GAでは訪問者の行動やトラフィックを分析し、GTMではタグ管理と追跡を効率的に行います。
計測の正確性を確保し、適切なデータが収集されることで、ウェブサイト運営の成功や改善施策に役立てることができます。

その重要なデータがしっかりと計測されているか確認することがGA・GTMの計測確認の作業となります。
また問題やエラーを早期に発見し、対応する手助けにもなるため非常に重要な工程といえます。

担当者:Webディレクター
工数:2h

お客様側で発生するタスク:なし

運用

運用とは、Webサイトの日常的な管理・維持を指します。
コンテンツの更新やセキュリティの保持、バグ修正、パフォーマンス最適化などを含みます。

運用には「計画的なアプローチ」と「継続的な改善」が求められ、サイトの効果的な機能と品質を保つために欠かせない活動です。
適切な運用により、ユーザーのニーズに合わせた最新のコンテンツや機能を提供し、検索エンジンでの可視性を向上させることができます。

また、トラブルや障害への対応も含まれ、迅速な対処がユーザー満足度とブランド評価に影響を与えます。
運用プロセスの徹底により、長期的な成功を確立し、ウェブからの成果を最大限に引き出すことができます。

マニュアル作成・共有

マニュアル作成・共有は、Web関連の業務において非常に重要な作業です。
これは、Webサイトの運用や保守に関する手順やガイドラインを文書化し、チームや関係者と共有するプロセスです。

近年では動画にてマニュアルを作成する企業もあります。

マニュアルには、コンテンツ更新やバグ修正、セキュリティ対策などの手順が含まれ、効率的な作業や品質管理を容易にします。
これらの共有により、チーム内の一貫性が保たれ、知識の共有が促進されます。
新メンバーへの伝達や問題解決にも役立つため、スムーズな運用を実現することが可能となります。

担当者:Webディレクター、SEO担当者
工数:10h

お客様側で発生するタスク:なし

【MTG】クロージング

クロージングは、最終的な方針や行動計画が確定することを指します。
お客様との合意を確認し、次のステップやタスクの詳細を共有します。

Webサイトは作って終了ではなく、そのサイトで売上を作るまでがゴールです。
サイトが完成してから今後どのように運用し、結果を出していくのかを考えます。

月の予算感や人的リソース、成果ポイントなどをしっかりと確認した上で、今後の運用方法をお客様と一緒に決めていきます。

なお、当社ではWeb広告の運用やSEOの改善のご支援も可能となっています。
詳しくは以下のページをご確認ください。

担当者:プロジェクトマネージャー、Webディレクター
工数:2h

お客様側で発生するタスク:参加人数*1h

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